2022.02.03
こんにちは。サンノワ田子町担当の五十嵐孝直です。
コロナ禍で外出もままならず、運動不足に、偏った食生活。
こんな世の中だから仕方がないとそのままにしていると、思わぬ体の不調や病気に悩まされることもあるかもしれません・・・。かく言う私も、先日無理なウォーキングをして首を痛めました。
健康な身体を維持することは簡単ではありませんが、もし身近に頼れるプロのトレーナーがいたならどうでしょうか?
今日は、田子町で新たにパーソナルトレーナー事業を始められた地元出身の若者をご紹介します。
小島豪悟(コジマタケノリ)、24歳です。田子町出身です。田子町で、パーソナルトレーナーの事業、「Conditioning Gym FORCE」を運営しています。
地元の田子高校を卒業した後、仙台にある専門学校でスポーツトレーナーの資格を取りました。NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)というパーソナルトレーニングの先進国アメリカの協会が認定する資格です。その資格を取得後、大阪の複合トレーニング施設に就職。2年ほど勤めたのちに2020年7月に田子町に戻ってきて、八戸の企業に就職しました。1年ほど勤めた後、2021年10月に「Conditioning Gym FORCE」を起業しました。
パーソナルトレーナーの資格を活用し、
「トレーニング指導」
「ボディケア」
「介護予防」
の、3つを行なっています。例えば小学生や学生であれば体を鍛える「トレーニング指導」を、働く世代にはもみほぐしなどの「ボディケア」を、年配の方であれば「介護予防」になるようなトレーニングを、幅広い世代の方にそれぞれの希望にあった施術やトレーニングを行なっています。
場所は、田子町にあるサンモール商店街のにぎわい広場を間借りさせていただきながら、三戸町や三沢でも出張トレーニングを行なっています。
小学校の2年生から高校3年生まで地元の野球部に入っていたのですが、高校3年生の最後の夏の大会、肘や肩を怪我していてイップスのような状態になってしまい、良いパフォーマンスを発揮できませんでした。その時通っていた鍼灸院で多少良くはなったのですが、そういった経験からもっと体のケアのことを勉強して、他の方に伝えていきたいなと思ったのがきっかけです。
そうですね。怪我をしてしまったところからトレーナーになりたいなと思ったのですが、実はもうひとつトレーナーを目指した理由があります。これは田子町から離れて気がついたのですが、田子町は皆さんお気づきのように人口も減っていて、子供も少ない過疎化の町。そんな環境ではありますが、田子町の子供たちは小さい頃から相撲やスキーなど多くのスポーツや競技に触れ合う機会があって、他の町の子供たちと比べても運動のスペックが高いことに気がつきました。自分の周りでも、特に中学の野球部の先輩たちは本当にスペックが高かったなと思っています。もしそういった子供たちが小さい時から自分が目指したいレベルに到達できるトレーニングをしていたら、もっと上のレベルまで行けるんじゃないかなと感じていました。プロ野球を目指す子供たちが田子町にいるなら、そのレベルに行くまでのトレーニングを教えてあげたい。地元田子町に帰ってきたのも、そういったスペックの高い田子町の子供たちが持っている能力を引き上げてあげたいから地元で起業しました。
(当時の同級生たちと)
専門学校卒業後、最初に入った大阪の複合トレーニング施設ではボディケアやトレーニングがメインではなく、「療育」というのをおこなっていました。療育というのは、自閉症やダウン症などの障害を持った子供たちに、運動を通して自分の感情をコントロールできるようトレーニングをおこなったり、年配の方には老後に介護が必要とならないように健康寿命を伸ばすトレーニングをすることを言います。障害を抱える子供たちは自分が好きなことには集中力があるのですが、それ以外になるとなかなか集中力が続かなくて。トレーニングを通して自分が好きでないことにも集中力を持って取り組めるように、トレーニングを行っていました。また年配の方々には、寝たきりにならないためのトレーニングを行なっていました。寝たきりになると、自分自身だけでなく家族の負担も大きくなってしまいます。自分の体が動ける期間を長くする、心肺機能を上げる、足腰を鍛える、そういったことを予防の観点で行うことで健康寿命を伸ばし、介護の負担を軽減することを目的に療育を行なっていました。こういった経験から、年配の方が多い田子町では介護予防を重点的に行えればと思い、事業を行なっています。
そうですね。事業名を「Conditioning Gym FORCE」としたのもそういった想いから来ています。いわゆる皆さんが持つジムというイメージは「体を鍛える」場所という印象があると思いますが、私としては英語でConditioning、日本語で「体を調整する・体の調子を整える」というということを目的としています。若い人であれば怪我をしないように、怪我を治すために体を調整していく、年配の方であれば自立して生活できる期間をなるべく長くできるように調整していくようなイメージです。そして、「FORCE」。これは、パワーや力、勢いを与えるという意味です。体をしっかり調整し、そこにパワーを加えてあげることで競技力や日常生活の向上に繋げていきたいという想いがあります。もちろん、今流行っている筋肉をたくさんつけるようなトレーニングも教えることは可能ですが、私としてはしっかりと体の調子を整えて、競技や日常生活に支障がない調整を行うトレーニングを教えていきたいと思っています。
(事業のロゴ。3つの槍は、「成長」、「実現」、「変化」の意味。周りを囲む螺旋の輪は切れないつながりをイメージしている)
まだまだ始めたばかりで、もっと田子町の方々に私がやっていることを知ってもらう努力をする必要があるなと感じています。こういったジムは通うことに恥ずかしさや抵抗感がある方も多いと思いますが、一歩踏み出してもらえれば自分の体の変化を感じてもらえると思います。実際に指導したお客様からも、施術前と後での体の変化を実感していただけています。ぜひ、お気軽に施術を受けにきていただきたいですね。
コロナ禍でトレーニング施設の利用も制限があり、せっかくトレーニングを行いたい方がいても場所が確保できないことがあります。また田子町は整骨院などが昔あったので、ボディケアとしてのジムの利用には馴染みがあるようなのですが、まだまだトレーニング、介護予防という点ではジムを利用することへの抵抗があるように感じています。そういった環境を改善するため、2022年中に田子町に常設のジムをオープンさせようと考えています。今は商工会の場所を間借りさせていただいているのですが、トレーニングに必要な大きな機材などは置くことができません。また、身近にそういったジムが常設であることで、周辺に住む方のジムのイメージを少しずつ変えていければなと思っています。また、ジムができたらそこを拠点にオンライントレーニングをおこなったり、食が豊富な田子町で健康食やダイエット食の開発、筋力をつけるためのプロテインの販売なども行なっていきたいと考えています。
ありがとうございました!
-あとがき –
24歳という若さながら、自分が育った町の現状を冷静に見極め、今の町にあった事業を誠実に展開しようと考えている姿は、話を聞いていてもとても24歳とは思わせないしっかりとした事業者という印象がありました。
人口が減り、特に若い世代の地元離れが止まらない地方において、小島さんのように地元に帰ってきて新しいことに挑戦するのは、決して簡単なことではないですよね。
そういった壁を一つずつ乗り越えていく小島さんを、当たり前に周りが応援できる環境を作るのも大事なことだなと感じました。
ぜひ、誠実でまっすぐな小島さんへの応援を皆様よろしくお願いいたします。
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Conditioning Gym FORCE
定休日:不定休
営業場所:田子町、三戸、三沢
*営業場所や時間に関しての詳細は、下記のインスタグラムからご確認ください。
https://instagram.com/conditioninggym_force?utm_medium=copy_link
料金
・もみほぐし 15分1,000円 / 1時間4,000円
・パーソナルトレーニング
4回プラン(各1時間) 15,000円 (学生は10,000円)
8回プラン(各1時間) 28,000円 (学生は20,000円)
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(Written by 五十嵐孝直(サンノワ田子町PR大使)
五十嵐 孝直
田子町の魅力をお届けします!