• TOP
  • 取材記事
  • ここはサイダー瓶の博物館⁈ レトロ感あふれるお酒屋さん「佐瀧本店」

佐瀧本店

ここはサイダー瓶の博物館⁈ レトロ感あふれるお酒屋さん「佐瀧本店」

2021.04.09

お酒一杯で顔が真っ赤になるアルコール激弱の鈴木です。
これから三戸町にあるお酒屋さんを紹介します!ここはサイダー瓶の博物館⁈と思ってしまうほど壁にずらりと
変わり種のサイダー瓶が飾られているのは、
お酒の卸売りをしている佐瀧本店。集めたサイダー瓶佐瀧本店は大正時代に建てられ今も現存する
鉄筋コンクリートの建物では青森でもっとも古い建物だそうです。ちなみに写真のサイダー瓶は5代目が趣味で
旅行に行ったときに各地方のものを集めているのだそう。
「これは美味しいよー」とか「これはまずかったねぇ」と
楽しそうに話してくださいました。
佐瀧本店お店自体は明治19年から開業していて
今お店を営むのは4代目と5代目。
元々は日用品を売る雑貨屋さんだったそう。

しかし、大正12年の火事により店舗が焼火してしまい
その後、堀江組(洋風建築で多くの実績を持つ弘前市の大工さん)により
1年足らずで今の近代洋風建築の建物をたて、
大正13年には店舗を再開したとのこと。
戦後からは食料品に限定してお店を営業してきたそうです。

佐瀧本店

大正ロマンを感じさせる建物の中に入ると
レトロ好きにたまらない!
味のある雰囲気で写真を撮らずにはいられない空間が…。

机も飾られているポスターも戦前からあるものがそのまま。
三戸エリアは空襲を逃れた為に今も残っているそう。

唯一変わったのは畳から床張りに変わったことくらい…
窓も机での作業を想定し高く設置されているとのことでした。

また、堀江組が銀行も建築していた大工さんだったからか、
どこか昔の銀行を感じさせるような店内でした。
佐瀧本店
佐瀧本店
佐瀧本店

本店も含め敷地内の5件の建物が大正時代に作られた西洋造りで、
すべて国の登録文化財に登録されています。
(事前予約で一般の方も見学できるそうです。)

今回は時間の都合上、お店の裏にある佐瀧別邸の外観だけ
みさせて頂きました。
和と洋が混ざり今まで私がみたことのないような
建築物でとても興味深かったです。
(時間があれば中も見たかったです!)
佐瀧別邸の外観
佐瀧別邸の外観

ステンドグラスの窓
↑ステンドグラスの窓もとても綺麗。

本店と別邸の間にある土蔵造
↑本店と別邸の間には土蔵造も

佐瀧本店では地元と組んだ地サイダー作りをしようと試み、
小野寺醸造元さんや丸末果樹農園などと協力して作った
「三戸ジョミサイダー」や「ぶどっぷるサイダー」が売られています。
他にも、イカスミサイダーやテキカカシードルというりんごのお酒など
珍しい商品も置いてありました。

ぶどっぷるサイダー

また、三戸の風景を絵にしたポストカードも売られていて、
もちろんのこと、歴史ある佐瀧本店、別邸ともにポストカードの題材に
なっていました。(この日は残念ながらその2枚は売り切れ…)

三戸の風景を絵にしたポストカード

ポストカードと実際の景色
↑私も三戸の街並みポストカードを買って
実際の景色と照らし合わせてみました!

途中建て替えはあったものの
明治、大正、昭和、平成、令和と5つの時代を
またぎ戦争にも地震にも耐え抜いてきた佐瀧本店。
サイダーやお酒を買いつつ、歴史を感じに訪れてみては!?

ミニミニワンチャン
↑ミニミニワンチャンも待っています!

成蹊大学3年 鈴木晴野

サンノワ編集部

サンノワ編集部

三戸の魅力的な情報を掘り起こしていきます!

Follow Me!