
2026.02.14
こんにちは!
私たちは、青森県立三戸高校3年みらい探究コースの松原愛斗、三代川明王、上田和奈、千浦瑠杏です。
私たちが普段何気なく歩いている国史跡三戸城址城山公園。
でもそこが、戦国時代に南部氏の本拠地だった場所だということを、どれくらい知っているでしょうか。
授業で調べていく中で、歴史の舞台であると同時に、今もイベントが行われる町の大切な場所であることを知りました。
身近なのに意外と知らない三戸城址について、私たちは改めて取材してみました。
私たちが今回、三戸城址を取材テーマに選んだきっかけは、総合探究の授業で学んだことでした。
調べていくうちに、三戸町の歴史の中心ともいえる場所でありながら、意外と詳しく知られていないことに気づきました。
だからこそ、もっと多くの人に三戸城址の魅力や歴史を知ってほしいと思いました。
また、三戸城址では「さんのへ春まつり」や「さんのへジャンボリー」などのイベントも開催されており、歴史的な場所でありながら、今も町のにぎわいを生み出す場所となっています。
歴史と現在がつながるこの場所を、多くの人に伝えたい。
その思いから、今回三戸城址を取り上げました。
総合探究の授業で講師をしてくださった三戸町教育委員会の野田さんに、実際に国史跡三戸城址城山公園を歩きながら、歴史や見どころについてお話を伺いました。

三戸町教育委員会の野田さん
現地を一緒に巡りながら説明を聞くことで、三戸城址の魅力をより深く知ることができました。
野田さん:
三戸城は、旧南部藩の拠点となっていた城で、最大の特徴は「石垣」です。
南部藩のお城跡の中で、石垣が残っているのは三戸城跡だけなんですよ。

三戸城址の特徴の一つ石垣
使われている石は、城の近くで採れたものではなく、名久井岳や一戸町から運び込まれたと考えられています。
しかし、当時どのようにしてここまで運んだのかは、今でもはっきりとは分かっていません。
Q2 城内の暮らしや文化について教えてください。
野田さん:
城内に矢竹が生えているのは、人が持ち込んだ証拠だと考えられています。
竹は矢を作るためだけでなく、竹ペンやすだれなど、生活の道具としても使われていました。当時の暮らしの一部が、今も自然の中に残っているんですね。

築城時に移植されたと推測される矢竹
また、本丸跡からは井戸も発見されており、水に恵まれた環境だったことが分かっています。
さらに、城内は家臣団の屋敷が階段状に配置されており、上に行くほど身分が高いという、権力構造を示す設計になっているのも特徴です。

三戸城の特徴の一つ身分秩序を反映した城郭構造
野田さん:
三戸城は単独で存在していたわけではありません。
周囲には泉山館や梅内館、聖寿寺館などの支城があり、それぞれが役割を持ちながら配置されていました。
これらは防御のネットワークを構成し、領内の安定を支える重要な拠点だったと考えられています。
また、軍事だけでなく、同族婚などを通じて周辺勢力との関係を築き、緊張を和らげる工夫もしていました。
力だけでなく、関係づくりによって領地を守っていたのも特徴の一つです。

三戸城の支城の一つ泉山館跡を望む道
野田さん:
三戸城址は国の史跡に指定されているため、新たに建築物を建てることができないなどの制約があります。
そのため、史跡らしい景観を守りながら整備を進めています。
例えば、自動販売機のデザインを城山の景観に合わせたり、案内表示を工夫したりと、歴史的な雰囲気を損なわないよう配慮しているそうです。
三戸城は、「手軽に歴史を感じられる城」という点が大きな魅力です。
だからこそ、この価値を大切にしながら、次の世代へと伝えていきたいと話してくれました。

三戸城址の見どころの一つ鍛冶屋門
野田さん:
本丸まではルートも分かりやすく、気軽に登ることができます。
三戸城址は、歴史的な価値だけでなく、景観の美しさや、条件がそろえば見られる雲海なども楽しめる場所です。
実際に歩いてみることで、三戸城の魅力をより身近に感じることができます。
ぜひ、自分の足で登り、その空気や景色を体感してみてほしいと思います。
野田さん、分かりやすく教えていただき、本当にありがとうございました。
実際に歩きながら話を聞くことで、三戸城址がより身近に感じられました。
最後に
三戸城址の本丸跡、頂上付近から見下ろす三戸町の景色も、私たちのおすすめスポットです。

三戸城址の展望台から望む三戸町
町並みや山々が広がる風景を眺めていると、ここが戦国時代に南部氏の本拠地だった場所であることを実感できます。
普段見慣れている三戸の町も、少し違った視点から見ることで、新たな発見があります。
歴史を知り、実際に歩いて景色を眺めることで、三戸城址の魅力はより身近に感じられるはずです。
ぜひ一度、三戸城址を訪れ、その景色とともに三戸町の歴史を体感してみてください。
<国史跡三戸城址城山公園>
所在地:青森県三戸郡三戸町大字梅内字城ノ下
アクセス
・三戸駅から車で約5分
・徒歩の場合は約20〜30分
・駐車場あり
入園料:無料(常時開放)
主な見どころ
・本丸跡(展望スポット)
・石垣(南部藩の城跡で唯一残る石垣)
・井戸跡
・曲輪(くるわ)や土塁の跡
・三戸町立歴史民俗資料館(開館期間:4月1日〜11月30日)
<編集後記>
今回の記事を作るにあたり、実際にガイドを受けながら三戸城址を歩いたことで、これまでよりも身近に感じるようになりました。
歴史のある場所というイメージだけでなく、実際に訪れてみることで新たな発見があることを知りました。
この記事を読んでくださった方が、三戸城址に少しでも興味を持ち、実際に足を運んでみたいと思っていただけたらうれしいです。

三戸高校みらい探究コース
私たちの感じた地域の魅力や興味を記事にしました。