三戸町の郷土料理「くしもち」

2026.01.16

こんにちは!
三戸高校みらい探究コースの水澤直人・水梨仁和・岩間爽風・小川真由です。
今回は、三戸町の郷土料理「くしもち」を作っているまちの楽校を紹介します。

まちの楽校外観

くしもちは、私たちが昔から好きな三戸の郷土料理です。
身近な存在だからこそ、「どうやって作られているのか」「実はいろいろな味があること」を、あまり知らない人も多いのではないかと思いました。

そこで今回は、くしもちを取り上げ、実際に作っている様子をインタビューしました。
材料や作り方、そしてくしもちの魅力を知ってもらい、「食べてみたい」と思ってもらえたら嬉しいです。

まちの楽校のくしもちは、三戸町の町のおまつり(8月のなつまつり・10月のあきまつり・2月のまける日)や、8のつく日の市日に、店頭で焼いて販売されています。
その場で焼いた、焼きたてのくしもちを食べることができます。

くしもちを焼いている様子

私たちは、くしもちの事を詳しく知るため、まちの楽校でくしもちを焼いている皆さんへインタビューしてみました。

まちの楽校のみなさんへのインタビューの様子

質問① くしもちはいつの時代にできたのですか?

くしもちの正確な起源はわかっていませんが、少なくとも明治生まれの人たちの代から食べられてきたと言われています。
この地域では昔からお米があまりとれなかったため、「粉もの文化」という麦を使った食文化が根づいており、くしもちも農家の人たちのおやつとして親しまれてきました。

質問② くしもちには、どんな味がありますか?

くしもちの味付けは地域によって違いがあります。
三戸町周辺では、じゅねを使った味付けが定番です。一方、八戸や階上、南郷では、みそやにんにくみそが使われています。
また、お隣田子町の関地区では、くるみを使った味付けも親しまれています。

このように、地域ごとに使う材料が異なり、それぞれの土地ならではの味が受け継がれています。

質問③ くしもちはどのように作っているのですか?

① 生地作り

まず、小麦粉に熱湯を加えてよくこね、生地を作ります。
生地は1つずつ重さを量りながら丸め、割り箸を刺しやすい形に成形します。

その後、沸騰したお湯で1〜2分ほど茹で、生地が浮き上がってきたら冷水で冷まします。
冷ました生地は冷蔵庫で一晩寝かせ、次の工程に進みます。

くしもち整形用の型

② タレの準備

まず、エゴマを洗って干し、炒って香ばしくしてからすり潰します。
そこに、酒・みりん・砂糖・味噌・醤油などを加えて、味を調えます。

調合したタレは一晩寝かせ、とろりとした状態に仕上げます。

③ 焼き工程

生地を串に刺し、炭火で両面を見ながら丁寧に焼いていきます。
焼き加減は、色や香りを確かめながら、焦げ過ぎないように調整します。

焼き上がった生地にじゅねを付け、香ばしく仕上げます。

質問④ くしもちは毎日焼いているのですか?

まちの楽校のくしもちは、三戸町の町のおまつり(夏祭り・秋祭り・まける日)や、毎月8のつく日に行われる市日にのみ、焼いて販売されています。
人気が高く、ほとんどの場合は午前中のうちに売り切れてしまいます。

質問⑤ 1日にどのくらい焼いているのですか?

まちの楽校では、平均して約400本前後のくしもちを焼いています。
多いときには、500本を超えることもあります。

質問⑥ どんな年代のお客さんが来店しますか?

くしもちを買いに来る人の中心は、60〜80代の人たちです。
「孫が好きで」と話しながら買いに来るおじいちゃんもいます。
最近では、現役世代の人たちも少しずつ増えてきています。

質問⑦ 「まちの楽校」はどのように始まったのですか?

まちの楽校は、平成18年(2006年)に、商店街活性化を目的とした空き店舗活用事業として誕生しました。
来年で20周年を迎えます。
そして、約15年前から、くしもち作りを本格的に行っています。

質問⑧ くしもち販売を始めたきっかけはなんですか?

もともとは、農協の女性部が農閑期に期間限定で販売していたのが始まりです。
その後、まちの楽校として引き継ぎ、自分たちで作るようになりました。

味づくりについては、レシピを教えてもらえなかったため、試行錯誤を重ねながら、今の味を作り上げてきました。

質問⑨ くしもちの味へのこだわりはありますか?

タレには黒のえごまを使っています。
水は一切使わず、調味料だけで仕上げているのがこだわりです。
分量は決めておらず、その日の状態を見ながら、熟練の感覚で調整しています。

質問⑩ 今後の課題や願いはありますか?

若い人に引き継いでもらいたいと思っています。
くしもち作りは、ただ商品を販売するだけではなく、地域のお年寄りたちが集まり、話をしながら過ごす大切な交流の場にもなっています。
この場所や時間も含めて、次の世代につないでいきたいです。

まちの楽校の店内の様子

まちの楽校の皆さん、インタビューへのご協力ありがとうございました!
実際にくしもち作りの工程を見て、一つひとつの作業に手間と工夫が込められていることを知りました。また、まちの楽校が、くしもちを作る場所であると同時に、人が集い、つながる大切な場であることも感じました。

くしもちが焼かれる日には、ぜひその味を目当てに、また平日のランチを楽しみに、まちの楽校へ足を運んでみてください!

<まちの楽校>

・住所:青森県三戸郡三戸町八日町56

・電話番号:0179−23−5415

・営業時間:9:00~15:00

・定休日:土曜、日曜、祝日
※ 市日(8のつく日)は営業します

 

<編集後記>

取材に行った際、くしもちの歴史が70年以上前からあることを知り長い間三八地区の人たちに食べられてきたソウルフードだなと思いました。

初めは、農家の人達がおやつを食べたいという理由から作られ、地域によって味が違うということを知りました。くしもちを売るには、前日から準備をしていてくしもちを作るには時間がかかることを知りくしもちをもっといろんな人に広めていきたいなと思いました。

三戸高校ビジネスマネジメントコース

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